2008年11月10日
不動産ファンド当事者の告発 不動産が危ない! (山本勇作著)レビュー
「不動産ファンド当事者の告発」では、不動産市場は低金利・資産価値・インフレといった要因の内の何によって支配され、今後どうなっていくのかについて、最前線の現役不動産ファンド関係者が告発するというものです。
曰く「不動産価格を牛耳っているのが不動産ファンド。不動産価格が騰がっているのは、実需や好景気によるものではなく、次々と資金が流入する不動産ファンドのマネーゲームによるものであり、地価上昇は2008年当初の時点でもはや最終局面であること、競売の抜け道、東京以外の大都市での不動産ファンドの失敗、クズ物件の処理、賃料収益より土地転がしなど「不動産ファンド当事者の告発」を読めば、これまで表に出てこなかった不動産ファンドの実態が明らかになるというわけです。
「不動産ファンド当事者の告発」における「当事者の告発」という表現から生々しい話が出てくることも期待しましたが、そういう裏話的な要素はあまりありません。それよりもこれまで、あまり実態がわからなかった不動産ファンドについてわかりやすく書いてくれている一冊です。したがって、不動産ファンドの仕組みについて、一通り、理解したい人にもおススメの一冊です。
メインとなる内容は、不動産ファンドに法的規制が導入されると同時に、サブプライムローン問題に端を発する世界金融恐慌で不動産市場への資金の流入が減り、外国資本が逃げ出し不動産バブルは崩壊ということで、2007年11月30日に発行2008年11月現在、その「逃げよ!REIT投資家」という「大予言」がまさに的中している点には少しびっくりします。今後、不動産取引を考えており、ババをつかまされたくない人には一読をお奨めしたい一冊です。
不動産が危ない!
1,470 円
不動産ファンド当事者の告発 著者:山本勇作出版社:扶桑社サイズ:単行本ページ数:218p発行年月:2007年11月この著者の新着メールを登録する【内容情報】(「BOOK」データベースより)最前線の現役不動産ファン...>>もっと詳しく見る
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